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義母の読み方は”ギボ”でいい?立場によって変わる日本語の表現とは?

この記事は約7分で読めます。

ぎ‐ぼ【義母】

義理の母。継母(けいぼ)、配偶者の母、養母など。

(デジタル大辞林より)

義母という表現は

自分の配偶者の母親を指すことがほとんどです。

対義語としては「実母」という言葉があります。

国語辞典での読み方は”ぎぼ”ですが

会話の中で”ぎぼ”なんて言葉は

あまり聞いたことがありません。

文学作品のなかでは

義母(はは)

お義母さん(おかあさん)

とルビが振られていることが多いです。

生みの親との区別からいわゆる

継母(ままはは)のことをぎりと

呼ぶことはありますが

義母と書く場合は

主に嫁の立場から夫の母親のことを

指すことが多いです。


これには

姑、夫のおかあさん、義理の母

などさまざまな呼び方がありますが

義母というのは第三者との会話でも

なかなか使いませんし

比較的最近目にすることが増えました。



私の感覚として

これは1人1台スマホという時代特有の

言葉の選び方の価値観の変化

なのではないかと思います。


この記事ではこの義母という書き方の

生まれた背景や主に嫁の立場から

旦那さんのお母さんを指す言葉について

場面ごとにふさわしい呼び方について

考えていきたいと思います。


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義母って失礼になる?続柄を意識する場面としない場面。

もし

手書きでお手紙やメモを書く場合

義母と書きますか?


おそらく

ひらがなで「おかあさん」や

〇〇さんのお母さん

という書き方をするのではないでしょうか?


話し言葉として使う時も

直接話しかける場合は「おかあさん」

第三者との会話でつかうときは

「義理の母が〜」や「旦那のお母さんが〜」

という呼び方をすると思います。



私も思い返してみると

”義”

という言葉は

直接本人やその子どもである旦那さんには

聴かせないように、見えないようにしています。



無意識にですが

義理だとあえて一線を引くのを

避けています。


これは嫁に入る

という昔ながらの感覚がまだ残っている方ほど

こうした言い回しになるのではないかと思います。


嫁に入ったからには

義理ではなく実の親のように

敬い尽くすべきという感覚が

現代でも言葉の端に

少しだけ残っているからこそ

”義”と付けることが失礼だという

感覚になるのですね。



ですが

現実的には義母なのか実母なのかは

会話をスムーズに進める中で

しっかり区別できるようにしていく必要があります。


会話の中では

「だんなのおかあさん」という9文字の言葉でも

さほど言いづらい印象はありません

聴く側も聞いた瞬間にそのまま理解できる言葉です。


むしろ”ぎぼ”というと

ぎ・・・・・義

ぼ・・・・・母

・・・・・あぁ!

義理のお母さんね。


と一瞬考える時間があるかと思います。


一方

スマホのLINEなどで

メッセージのやりとりをする場合は

むしろ「義母」という言葉を積極的に使います。


LINEなどのメッセージは

短いメッセージが好まれます。


一行の文字数は機種にもよりますが、

大体20文字程度。



1メッセージの行数は

2〜3行程度までのことがほとんどです。


そんな中で略語や漢字の多用は

よりスピード感のあるやりとりができ

かつ的確に意味が理解できる表現として

好まれているのではないでしょうか?


義実家や義両親

という言葉も

正しい言葉ではありませんが

同じように短く正確に伝わることから

よく用いられるようになっています。


ちなみに私は

その場にいる人にLINEの文面を読んで伝える場合は

義母→旦那のおかあさん

義実家→旦那の実家

義両親→旦那の親

と読み替えて伝えるようにしています。

”話し言葉”と”書き言葉”

そして”デジタル時代特有の言い回し”

それぞれその場面では最適な

言葉使いとして使われていて

間違いではありません。


ですが

その言葉を受け取る相手の受ける感覚を想像して

よりわかりやすい言い回しを使いたいですね。

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義母のことなんて呼ぶ?呼び方の区別は”内”か”外”か。

姑 お姑さん おかあさん はは 夫の母

ばあば 娘のおばあちゃん ・・・・

義母の身内側に立つか

外に立つかによっても使う言葉は

変わってきますよね。


また

畏まった場面では

結局どれが相応しいのかよくわかりません。


ここでは数多くある夫の母親を指す言葉を

使う場面ごとに見ていきたいと思います。


・姑、お姑さん

こちらは一番伝統的で

文字でも音でも端的でわかりやすい表現です。


自分の夫の母親のことを第三者に話すときには

「うちの姑が〜」

と言った使い方をしますし

逆によその家のお嫁さんに対しては

「そちらのお姑さんは〜」

といった使い分けをしています。


とてもわかりやすい表現ではあるのですが

デメリットとしては

印象が悪くきこえる可能性があります。


嫁姑の戦い

と言った言葉もあるように

姑という言葉には

嫁いできた女性を虐げると言ったようなイメージが

まだ強く残っています。



そのため

姑という言葉に嫌悪感を持つ人も少なくありません。

直接本人に聞こえないところや

特定の人間ではなく一般論として

夫の親について話すときなどに

使うことが多いです。


仕事関係の人との会話や

冠婚葬祭など

改まった場面で使うのが無難だと思います。


・お義母さん、お母さん、おかあさん

主に本人に呼びかけるときは

実母と音は同じ

「おかあさん」と呼ぶことが一般的です。


また義母の通院に付き添うと言った場面で

家族として他人と話す場合も

義理なのか実のなのかを区別せずに

「うちの母は〜」

と言った使い他をすることもあります。


LINEなど文字での会話なら

お母さんやおかあさんのように

”義”をつけない人がほとんどです。


どの程度の関係性なのかは

その家によって違いますが

結婚したからには身内なのだからと

”義”をつけることに抵抗があることや

夫の母親本人から

「本当の娘だと思っている」と

言った発言があることが多いです。


とはいえ実の母親がいながらも

義理の親に”母”という言葉を使うことに

抵抗がある方もいるかと思います。


そんなときにもなんとか会話が成立するのが

日本のいいところです。


直接話しかけるときには

「あの〜」などと名前を指定せす

LINEなど文字での会話なら

あえて主語を書かないという方法もあります。


一番使うことの多い言い回しです。

迷うことなくスムースに出せるように

呼び方は一つ決めた物で

貫き通すことが大事ですね。

・「旦那の〜」や「向こうの〜」がつく

母親、母、おかあさん

ママ友や自分の友人など

直接夫の母親のことを知らない人との会話の中には

都度関係性がわかる補足を入れながら

話すことが多いです。


そんなときによく使うのが

旦那の母、夫の母、向こうの母などといった

言い回しです。


夫の母とその友人とでは

心理的に友人の方に近い関係であるときに

使うことが多いです。


嫁という立場に共感を持てる相手との

会話に向いています。


・おばあちゃん、ばあば

自分に幼い子供がいる場合は

子供だけではなく自分自身も

「おばあちゃん」「ばあば」という表現を

使うという方も多いのではないしょうか。

その子供が幼ければ幼いほど

その子からの立ち位置で

家族全員の呼び名が決まるのです。


自分自身のことは「ママは〜」

「パパは〜」という呼び方をします。


これは

外国人に日本語を教える先生から見ても

教えづらいという日本特有の表現です。


それまで「おかあさん」だったものが

「おばあちゃん」になるのは少し

違和感があるようにも感じますが

夫の母親と同居をしていて

子供のお世話など協力して生活しているお家ほど

こうした呼び方が定着します。


同時に夫の母の方も嫁のことを

「ママ」「おかあさん」と呼ぶようになりますし

家族の中で統一されると

家庭での会話はスムーズになりますね。

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「義母」と「おかあさん」のニュアンスの違いが伝わる。日本語らしい会話が素敵。

もちろん言葉に関する感覚は人それぞれですし

義理のお母さんの方が仲がいい

義母の親も本当の親だと思っているという人には

義という文字が付くこと自体に

違和感がある方もいるかと思います。


ですがそんな人それぞれの細かい感覚の違いを

たった数文字で共有できるのは

日本語の奥深さですね。


言葉の裏に込められた感覚を

受け止めながら会話をする

日本語の独特の

コミュニケーショなのではないでしょうか?


とはいえ

ぎぼとそのまま声にして読むのは

一般的ではないようですね。


話す相手や場面によって違いはありますが


できるかぎりまろやかに


義母さんに失礼のない言葉を選びたいですね。

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