特段惹かれたわけではないけど、
とりあえず生活のために入社した会社。
毎日働く中で、仕事内容がしっくりこなかったり、
人間関係で困ったりしている方も
少なくないのではないでしょうか?
やっぱりこのままじゃ嫌だ!
そう一念発起したはいいものの・・・
でも、会社を辞める時って、どうすればいいの?
「飛ぶ鳥あとを濁さず」に、円満退職できるよう、
一般的なスケジュールや挨拶についてご紹介します!
・退職までのスケジュール
労働基準法では、
退職の意思を示した2週間後に
退職ができることになっています。
しかし実際には、
退職に必要な社内外での手続きや、
業務の引継ぎも考慮すると、
なかなか、2週間での退職は厳しいもの。
やむを得ない事情で、
急遽退社しなければならない場合を除いて、
自分も周りの人も嫌な思いをしないよう、
焦らず着実に進めていきましょう。
● 退職の意思表示・退職日の決定 (3~1.5カ月前)
退職の意思が固まったら、
直属の上司に、まず話をします。
「少しよろしいでしょうか?」などと一言掛け、
別室で話しましょう。
人によっては、業務時間中に、
このような話をされるのを嫌がる方もいるようですので、
休憩時間や定時後にお声掛けするのも、ひとつです。
強い引き止めにあうことがあるかもしれませんが、
自分の意思をしっかり、
淡々と伝えるように意識しましょう。
最後に退職日の相談です。
引継ぎ期間や有休消化の日数を考慮し、
最終出社日を確定させます。
すでに部内に在籍する人に引き継ぐのか、または、
新しい人を採用するのかによっても、
必要な日数が変わってきますので、
もちろん個人の希望もあるとは思いますが、
きちんと上司と相談した上で、
退職日を決めることが円満退社には欠かせません。
● 退職届の提出(1.5~1ヵ月前)
退職の交渉が終わったら、退職届を提出します。
自己都合での退職には、一般的に退職届が必要です。
自己都合での退職理由には、
「一身上の都合」と明記しましょう。
退職届の提出期限は、
各会社の就業規則で定められていることがあります。
上記“1.5~1ヵ月”というのは目安になりますので、
規則を確認の上、期限内に提出しましょう。
もし会社都合で退職する際に、
退職届の提出を求められた場合は、
理由をきちんと確認しましょう。
退職届を出すと、自己都合と判断されてしまい、
失業保険がもらえるまでに時間が掛かったり、
受給額が少なくなったりする可能性があります。
それでも、提出を求められた際は、
退職理由に「退職勧奨を受けたため」や、
「早期退職のため」、
「事業所閉鎖のため」など、会社と合意していることを、
しっかり明記しましょう。
また、退職届は一度提出すると、
撤回ができないため、この点には気をつけましょう。
● 引継ぎの実施(1ヵ月前~)
退職届が受理され、後任者が決まったら、
速やかに引継ぎを開始します。
後任者が決まっていない場合は、
短期間での引継ぎが必要になるため、
誰が見てもわかるような、
マニュアルなどを作成するのも良いでしょう。
営業職などの場合は、
これと合わせて取引先への挨拶回りも忘れずに行います。
退職の挨拶はどうやってするの?
退職が決まると、
遅かれ早かれ訪れるのが、挨拶の場面。
朝礼であったり、定時後であったり、
職場によってタイミングは様々だと思いますが、
退職の挨拶には、
押さえておきたいポイントが5つあります。
その場の雰囲気で話す、というのも、
ある意味自然で良いかもしれませんが、
簡潔にすっきりした旅立ちに向け、
ある程度事前に考えておくことをおすすめします。
① 退職日をはっきり伝える
② 退職理由は、長々説明しない
③ 印象に残った出来事、エピソードを伝える
④ 批判的な内容は避ける
⑤ 感謝の言葉で締めくくる
それでは、上記の5つを踏まえて、
挨拶の例文をご紹介します。
● 朝礼などで一言求められた場合:
おはようございます。貴重なお時間をいただき、
ありがとうございます。
私事ではございますが、
本日付けで退職することになりました。
皆さまには入社当初から、
たくさんのご指導をいただき、
ここまでやってこられたのも、
皆さまの支えがあったおかげです。
この場をお借りして、
改めまして感謝をお伝えさせていただきます。
これまで本当にありがとうございました。
● ショートスピーチの場合:
皆さま、お忙しい中、私のために、
お時間を頂戴し、ありがとうございます。
私事ではございますが、一身上の都合により、
本日付けで退職することになりました。
振り返れば入社して○年、
皆さまには本当にお世話になりました。
当初は皆さまの顔と名前を覚えること、
システムに慣れることで精一杯だったところ、
たくさんの方に気にかけていただき、
馴染みやすい空気を
作ってくださっていたことを思い出します。
中でも同じチームでサポートしてくださった、
○○部長や○○さん。
日々の業務の中では、
いつも本当に丁寧なサポートをいただきました。
特に○○プロジェクトの時には、
夜10時まで一緒に作業したことで、
一気に距離が縮まり、
このメンバーで仕事ができる楽しさと、
達成感を味わうことができました。
忙しい業務の合間を縫って、
チームで飲みに行ったことも、
何よりの思い出です!
ここで培った経験は、私の財産です。
この経験を活かし、さらに成長できるよう、
これからも日々精進してまいります。
最後になりましたが、
皆さまのご健康とご活躍を、
心からお祈りしております。
今まで本当にありがとうございました!
まとめ
退職理由は、人それぞれ。
会社に不満があって辞めることも、
少なからずあると思います。
しかし、
「飛ぶ鳥あとを濁さず」に円満退社するには、
スムーズに退社準備を進めることに加え、
上記でご紹介した5つを押さえた挨拶もに大切になります。
最後だから何でもあり!
思いの丈をぶちまけてやろう!というのは、
浅はかな考えであることを覚えておきましょう。
今後転職した際、
その取引先が今の会社であったり、
転職先に、
今の会社の人の知り合いがいたりすることも
否定できません。
新天地での出発前に不本意な噂が回ってしまっては、
元も子もありませんよね。
どう振舞うことが一番自分のためになるかを考え、
最後の時を迎えましょう。
きっとそうして、素直に感謝を伝えられる人には、
この先も明るい未来が待っています。
すべては最高の人生につながっていると信じて、
今置かれた環境に感謝しながら前に進みましょう。
この記事が、
少しでもあなたのお役に立てたなら、幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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