風になびく、さらさらな髪。
シャンプーのCMでよく見るこの映像に、
憧れを抱いた経験が一度はあるのではないでしょうか?
「いざ縮毛矯正!」と意気込んだものの、
仕上がりを見て、ガッカリ・・・
これ失敗じゃないの?!
そんな緊急事態は、
状態別にこんな対処法を試してみてください。
そもそも縮毛矯正ってなに?
“縮毛矯正”とは、髪のうねりやクセを、
しっかり伸ばすためのサロンケアになります。
専用の薬剤と、
熱処理(ヘアアイロンや特殊ブラシ)を利用して、
髪をまっすぐに整えるものです。
工程としては、以下の通りになります。
① シャンプーをする
→皮脂や整髪剤を除去し、
薬剤の浸透しやすい環境を作る。
② 薬剤を塗る(1回目)
→クセづいている髪をフラットな状態に戻す。
③ 薬剤を洗い流す
④ 熱処理を行う
→ヘアアイロン法、ブロー法、
この2つを組み合わせた方法のいずれかで、
髪をまっすぐに整える。
⑤ 薬剤を塗る(2回目)
→②でフラットな状態になった髪を、
まっすぐな状態に整える。
⑥ 薬剤を洗い流し、ドライ
縮毛矯正で失敗!?> 薬剤を塗って、アイロンかければ、誰でもまっすぐになれる♡
いえ、実は”縮毛矯正”は、
ヘアサロンで1位2位を争うほど難しいと言われる施術。
専門性の高い知識と技術、
そして経験が何より不可欠なんです。
薬剤の選び方や浸透時間の管理、
アイロンの使い方で、
成功するか失敗するか、
はっきり分かれてしまう施術になります。
安易に値段が安いから、といってサロンを選定すると、
後で泣きを見ることも少なくないようです。
それでは失敗する際の原因について、見ていきます。
① 髪質やダメージ状況を把握しきれていなかった
→ 縮毛矯正で使う薬剤は複数の種類があり、
元の髪質やダメージ状況だけではなく、
過去のカラー・パーマ履歴などを考慮した上で、
個々に詳細な施術内容を決めていきます。
ダメージの理解が甘いと、薬剤を放置しすぎたりして、
髪を傷めてしまうことは明らかですよね。
クセが伸びないだけであれば、
まだ挽回の余地はありますが、
髪が傷みすぎてチリチリ(ビビり毛)になったり、
逆に針金のように伸びすぎるなんてことになれば、
修復もなかなか難しくなり、その後数か月に渡って、
その髪と苦悩の日々を過ごすことに・・・
② アイロンの技術不足
→ アイロンの技術や知識が不十分だと、
髪が根元で折れてしまったり、ビビり毛になったり、
クセの伸び方が
全体的にムラになったりすることがあります。
元の髪質とダメージ状況を
しっかり考慮するだけではなく、
1回目の薬剤塗布によるダメージや、
洗い流した後の髪に残る水分量などを含めて、
1人1人に合ったアイロンの入れ方を
設定しなければなりません。
艶のある自然なストレートヘアを作るには、
アイロン技術もまた、
大変重要になってきます。
上記のご説明からもお分かりの通り、”縮毛矯正”には、
かなりの専門的な知識と経験が必要です。
1人1人の髪に合った薬剤の選定、
アイロンの入れ方を検討し、
必要最小限の施術を行うことで、ダメージの少ない、
柔らかな仕上がりが実現できるのです。
お悩み別!対処方法
<ビビり毛>
乾いた状態だとチリチリ・バサバサといった質感、
濡れると、とろーんと溶けたような質感になります。
これはダメージの積み重ねにより
キューティクルが剥がれ、
髪が瀕死状態になっているから。
① 切れる範囲であれば、修復を望むより切る
→髪は死んだ細胞であるため、
残念ながら保湿すれば治るものではありません。
② 髪質改善トリートメント
→「修復する」と言うより、
綺麗に見せて「ごまかす」テクニック。
ただ、
重度のダメージには効果が出ないこともあります。
③ 薬剤での修復・修繕
→専用の薬剤で、髪をまっすぐにさせます。
ただ、すでにダメージの限界が来ている髪に
施術することになるため、
ダメージに追い打ちをかけることを承知の上で、
施術されるようになさってください。
<まっすぐになりすぎた髪>
針金のように不自然に伸び切ってしまった状態。
① デジタルパーマでワンカールをつける
→最低限のカールをつけて不自然さを取り、
ダメージも最小限に抑えることができます。
<根元で折れてしまった髪>
薬剤の塗り方やアイロンの入れ方で、
根元が”く”の字に曲がってしまった状態。
① 根元部分のみ再度縮毛矯正をかける
→折れた部分にきちんとアイロンが入るよう、
1~2カ月伸びるのを待って施術します。
折れた部分から髪がちぎれる可能性も高いため、
伸ばしている間のケアには細心の注意が必要です。
縮毛矯正とストレートパーマとは何が違うの?
“ストレートパーマ”も
「髪をまっすぐにする」という結果は同様なのですが、
熱処理を伴わないのが、”ストレートパーマ”になります。
また、他にも施術の内容や時間など、
あらゆる面で異なる点がたくさんあります。
【縮毛矯正が向いている場合】
(目的)
・ くせ毛をストレートにしたい
・ 頑固なくせ毛を強制したい
(所要時間)
・ 2~3時間程度
(費用)
・ 15,000~30,000円程度
【ストレートパーマが向いている場合】
(目的)
・ パーマをかけた髪をまっすぐに戻したい
・ ナチュラルなストレートヘアを楽しみたい
(所要時間)
・ 1~1.5時間程度
(費用)
・ 8,000~15,000円程度
まとめ
いかがでしたか?
”縮毛矯正”は一般的に普及していますが、
なかなか専門性の高い難しい施術なんです。
誰でも簡単に、
さらさらストレートヘアになれる!
と思っていた方には結構衝撃です。
まずはサロンのホームページや口コミなどを見て、
縮毛矯正の実績を確認してみてください。
上記でご紹介した通り、
知識だけではなく経験値が物を言う施術です。
まずはサロン選びを間違わないことで、
失敗は最低限回避できます。
万が一失敗となった場合は、
自力でなんとかしようとせず、
今までとは別のサロンに事情をきちんと説明して、
プロのケアを受けるようにしてください。
今まさに失敗されて悩んでらっしゃる方だけではなく、
これから縮毛矯正を受けようと考えている方にも、
少しでも参考になっていれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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