美容や疲労回復に効果のある、
はちみつレモン。
大きなびんにたっぷり作って
長く楽しめるのが嬉しいですよね。
殺菌効果のあるはちみつに
しっかりコーティングされたはちみつレモンは
一般的に冷蔵庫で半年ほど
保存することができます。
でも
殺菌効果があるといっても
さまざまな条件が重なって初めて
その効果が発揮されます。
安全に長くはちみつレモンを保存するには
どんな工夫が必要なのでしょうか。
この記事では
はちみつレモンを無菌にするための工夫と
安全でなくなってしまった
はちみつレモンの見分け方
についてみていきます。
はちみつレモンを手作りするならまず殺菌!日持ちさせるコツ。
いくらはちみつに殺菌効果があっても
次々と増殖する雑菌を
全て退治することはできません。
また
”はちみつ”とながつく商品でも
全てが天然のものではありません。
はちみつレモンを安全に半年間保存するためには
純粋はちみつを選ぶ
容器や調理器具の殺菌を徹底する
水分の侵入を防ぐ
という工夫が必要です。
ここでは
はちみつレモンの無菌状態を
キープするために必ず守りたい
作り方の注意点を見ていきます。
[はちみつレモンを安全に作るための工夫]
・純粋蜂蜜を選ぶ
ただ”はちみつ”と言っても
全てが混じり気のない
100%はちみつではありません。
はちみつには
”純粋はちみつ”
”精製はちみつ”
”加糖はちみつ”
という種類分けがあります。
この中で100%天然で
はちみつの効果を十分に発揮してくれるのは
”純粋はちみつ”だけなんです。
精製はちみつや加糖はちみつも
そのままパンに塗ったり
ヨーグルトに混ぜたりするのには
問題なく美味しくいただけるはちみつです。
ですが
殺菌効果を考えると
はちみつの成分のみでできている
”純粋はちみつ”を使うのが適切です。
また
純粋はちみつは
80%が糖分、20%が水分でできています。
この80%という糖度の高さが
雑菌の繁殖を防ぐのに大切なポイントです。
ですが
安い製品や外国製の純粋はちみつの中には
蜂の巣の中で水分が抜ける過程をじっくり待たずに
水分量が多いままのものもあります。
こうしたものは
”純粋”ではあるものの殺菌効果は
低い可能性があるのです。
じっくり丁寧に作られたはちみつ
”純粋”に加えて養蜂場の名前も入った
顔も見える蜂蜜を選ぶことが大切ですね。
・容器や調理器具の消毒を徹底する
はちみつレモンは
表面を殺菌したレモンと蜂蜜を
ガラス製の瓶にたっぷりと詰めて作られます。
天然のはちみつと
ほとんど加熱していないレモンを重ねただけで
調理工程には加熱がありません。
無菌状態のはちみつレモンを作るためには
何より消毒が大切なんです。
保存する瓶はもちろん
レモンをつめこむ箸やトング、まな板や包丁も
しっかりと煮沸消毒をしてから
作り始めましょう。
煮沸消毒は
80℃以上の熱湯に
10分以上浸かっている必要があります。
熱湯をかけるだけでも多少の消毒効果はありますが
できる限り煮沸消毒で除菌するようにしましょう。
まな板などが大きすぎてお鍋に入らないのなら
レモンを切るときだけは
耐熱性のお皿で代用してもいいですね。
プラスチック製のスライサーも
耐熱温度が100℃以上であれば
煮沸消毒できます。
耐熱皿をお鍋の底に敷いた上で
鍋肌に触れないように注意しながら
行ってくださいね。
・水分の侵入を防ぐ
はちみつレモンの調理工程では
レモンを皮のまま30秒ほど煮て
レモンの表面の消毒をします。
また煮沸消毒した瓶や調理器具は
当然ですが濡れた状態です。
しっかり煮沸し殺菌された状態とはいえ
水分は混入すると
はちみつレモンは早く劣化してしまいます。
せっかく煮沸したものを
タオルで拭いたり素手で触ってしまうと
再び雑菌がついてしまうこともあります。
清潔に乾燥させることのできる場所を確保し
十分に乾燥させてから
瓶詰めを行いましょう。
また
当然ですが手をしっかり洗ってから
調理を開始しましょう。
はちみつレモンを手作りしたけどこれは失敗?残念だけど捨てなきゃのサイン。
市販の食材は
未開封であればほとんどの場合
清潔が保たれてますし
わたしたちも何か不安を持って
購入するということはないかと思います。
でも
お家で手作りする時
特にはちみつレモンのように
長期間保存するものの場合、
自分の殺菌は本当にきちんとできていたかな?
と不安に感じますよね。
はちみつもレモンも普段はそこまで頻繁に
食べない食材かと思います。
私も人参やジャガイモなど
普段使いの野菜なら
「こんな状態だとヤバい」というのが
感覚的に分かりますが
レモンのことは最初は分かりません。
ここでは
はちみつレモンを作ったあと
「こんな状態なら残念ながら処分してください」
というサインについてみていきます。
[はちみつレモン劣化のサイン]
・白、黒、緑色のカビが生えている
はちみつとレモン以外に
白、黒、緑色の何かが付着しているなら
それはカビの可能性が高いです。
空気中や調理器具の雑菌が
繁殖してしまったのかもしれません。
目に見えるカビがある場合はすでに
それ以外の箇所にも
小さな小さなカビのもとがある可能性があります。
はちみつレモンの中に
ひとつでもカビを見つけたら
残念ですが全て捨ててしまいましょう。
・レモンが変色している、レモンが溶けている
レモンに限らず他の果物や野菜でも
切って断面がみえている状態だと
劣化が進みやすくなります。
断面が黒ずんだり
茶色いどろどろしたものができているのなら
レモンが腐ってしまっています。
茶色いどろどろしたものは
レモンが”溶けている”状態なんです。
レモンに限らず切った断面が
このように変化している果物や野菜は
処分してくださいね。
・はちみつ以外の水分があるように見える
本来
おいしくいただける状態のはちみつレモンなら
レモンとはちみつ以外に
水分は全く入らないはずです。
でも
作ったはちみつレモンのなかに
水分の部分がある?と思ったら
それはレモンが腐ってしまった状態なんです。
はちみつの粘度と比べて
べちゃべちゃしてきたと感じたら
処分してしまうのが良いですね。
・匂いがある
通常のレモンの匂いも酸っぱい香りですが
腐ってしまったレモンは
それとはまた違う臭いですぐにわかります。
臭いなので
腐ったところを特定して
そこだけ取り除くというのも難しいですよね。
腐った臭いがする場合は
残念ですが処分しましょう。
[きちんと作れたか不安なら冷凍保存]
はちみつレモンは
大きな瓶にたっぷりと作ることが多いかと思います。
きちんと殺菌できていれば
冷蔵庫で半年保存できるはちみつレモンですが
食べ切れるか不安
半年も冷蔵保存するなんて不安
という場合は
冷凍保存でもはちみつレモンを長期保存できます。
解凍の手間はありますが
劣化のスピードは格段に遅くなりますので
ゆっくりと好きなタイミングで
はちみつレモンをいただくことができますよ。
冷凍は少量ずつ
薄く平らにジップロックなどに入れて行います。
凍った状態でも
パキッと手で折れるくらいがおすすめです。
解凍は
袋のまま流水解凍したり
薄いので自然解凍でも大丈夫です。
ホットレモンなら
そのままお湯に入れてもいいですね。
たっぷり長く楽しめるはちみつレモン。
美容や健康に
また普段とちょっと違う味のアクセントに
長く楽しめるはちみつレモン
頑張って作ったはちみつレモンが
たっぷり残ったまま捨てるのは
ショックが大きいですよね。
殺菌やレモン選びを徹底し
時には冷凍保存も使いながら
ゆっくりはちみつレモンを楽しんでくださいね。