突然、子供が夜中に泣き叫んで
悲鳴をあげる夜驚症。
これは、3~6歳の子供(2~7%)に見られる
睡眠障害の一種です。
この夜驚症が原因で、
発達障害になる可能性がある
という話があります。
では、本当に夜驚症が原因で、
発達障害になるのか?
その点を含めて、
夜驚症についてお教えします。
- 子供の夜驚症と発達障害の関係とは?
- 夜驚症が起こる原因
- 夜驚症が起きた時の対処法
- 夜驚症と似ている病気2選
以上の4点を紹介します。
子供の夜驚症と発達障害について、
悩んでいるあなた。
参考になるので、ご覧になってください。
最初に、子供の
夜驚症と発達障害の関係について紹介します。
子供の夜驚症と発達障害の関係とは?
・夜驚症と発達障害の関係
夜驚症は、発達障害に関係なく起こります。
発達障害の子供は、
睡眠の問題を抱えていることが多いです。
この睡眠の問題と言うのは、
【不眠・途中覚醒・日中の眠気等】。
日中の活動に影響を及ぼす、
睡眠障害のことです。
この睡眠障害は、
脳の発達が偏っているため、起きます。
そのため、発達障害の子供は、
夜驚症を起こしやすいのです。
つまり、夜驚症が原因で、
発達障害を起こす訳ではありません。
睡眠に関係する脳の機能が、
充分に発達するまで待つこと。
根気のいることですが、
子供の成長を待つしかないのです。
・夜驚症の症状とは?
最初に、主な夜驚症の症状を紹介します。
症状のペースとして
数分~数十分くらいで治まります。
その後、再び眠り始めることが多いです。
症状には、個人差があるため。
一晩に一回や数回の場合と分かれます。
症状が起こっている時
子供を無理に起こそうとすると、
症状がひどくなります。
起こそうとする人を、叩くこともあります。
夜驚症の症状は、激しいことが多いです。
親御さんも驚くとは、思います。
とにかく、子供がケガをしないように、
見守ってください。
※【夜驚症】心ここにあらず、
幻覚に大興奮する愛菜ちゃん【夢遊病】
という動画を用意しました。
夜驚症の症状が出ている子供の動画です。
参考になるので、ご覧になってください。
・夜驚症は、
頭に良い子供の証拠?
夜驚症になる子供は、
天才である証拠と言う話もあります。
夜驚症は、
感受性の豊かな子供がなりやすい病気です。
上記のようなことが、
脳に刺激を与えて夜驚症が発症します。
つまり、感受性が強いが故に、
夜驚症が発症するのです。
かつて天才と言われていた人達。
彼らは、
感受性が豊かな人が、たくさんいました。
そのため、夜驚症は、
頭のいい証拠と言われるのです。
ですので、
夜驚症になったからと悪い方向に
考えなくてもいいです。
また、夜驚症は、思春期までには、
症状が収まることが多いです。
次に、
夜驚症が起きる原因について紹介します。
夜驚症が起こる原因
夜驚症は、日中の楽しいことや刺激。
それらが、睡眠中に、
脳が思い出し興奮状態になること。
これが、原因と言われています。
夜驚症は、
怖い思いだけでなく、興奮したこと。
それらが引き金になって
起こると言われています。
日中、
子供がどんなことを思っているのか?
子供とよく話をして、
リラックスさせてください。
夜驚症が起きた時の対処法
・ケガをしないように、
見守る。
夜驚症の症状は、自然に治まります。
激しい症状が出ると、
慌てる親御さんも多いでしょう。
無理に起こしたり、
大きな声で叱ったりしてしまうことも
あります。
すると子供は、
さらに興奮して、激しく動きます。
また、寝つかせるのに、
さらに時間がかかります。
症状が出た時は、
そっと見守ってください。
そして、子供がケガをしないように、
部屋の中に、危険な物を
置かないようにしましょう。
・ストレスを軽減させる
夜驚症は、
日中のストレスが原因で
起きることもあります。
子供は、
刺激に対して敏感に反応します。
- やりたいことができなかった。
- 友達とトラブルが起きた。
- 怖い思いをした。
などの刺激を
思い出しているかもしれません。
子供の様子が、おかしいと感じた時。
たくさん話をして、
スキンシップを取ってください。
・入眠の儀式を作る。
子供が安心して眠るための、
儀式を作ることも大切。
寝る前に、
決まった儀式をして眠らせる方法です。
布団の中で、絵本を読み聞かせ眠らせる。
お気に入りのぬいぐるみと一緒に眠らせる。
寝る前に、
子供が頑張ったことをほめてあげる。
決まった時間に、眠らせる。
科学的な根拠はないですが、
これで、治まったという話もあります。
子供が安心して寝るための儀式を
作ることも大事です。
※【小児科医解説】
赤ちゃんの夜泣きと夜驚症対策
泣き止まないときはどうする?
という動画を用意しました。
赤ちゃんが泣き止まないときの対処法
これを分かりやすく紹介しています。
赤ちゃんの夜泣きや夜驚症で
悩んでいるあなた。
参考になるので、ご覧になってください。
次に、夜驚症に似ている病気を紹介します。
夜驚症と似ている病気2選
・てんかん
てんかんの中に、
【睡眠てんかん】というものがあります。
大声を出したり、手足を振り回したりします。
この病気が、
夜驚症と見分けがつきにくいです。
見分け方
夜驚症は、
入眠後3時間以内に起きやすいです。
てんかんは、
眠りつく前後・起床する前後に起きます。
夜驚症は、
日中に症状が出ることはないです。
てんかんは、日中にも症状が出ます。
- 激しく泣いた後に、けいれんを引き起こす。
- ボーとした後に、意識をなくす。
- ふらふらと歩いて、突撃吐く。
上記の症状が出たら、
てんかんの可能性があります。
その場合は、
至急、小児科で診察してください。
・夢遊病
夜驚症のように、
パニック状態にはなりません。
夢遊病の症状
- 意識がないまま歩き回ったりします。
- 寝ぼけたまま服を着替えるなどの
行動が観られます。 - ドアや窓から外に、
出ていくこともあります。
無理に起こしたりすると興奮状態になります。
そのため、
危険がないように見守ってください。
思春期になれば、自然と治ります。
しかし、症状の回数が多い場合は、
小児精神科で相談してください。
夜驚症と発達障害~まとめ
- 子供の夜驚症と発達障害の関係とは?
- 夜驚症が起こる原因
- 夜驚症が起きた時の対処法
- 夜驚症と似ている病気2選
以上の4点をまとめてみました。
夜驚症は、
発達障害を起こす原因ではありません。
しかし、発達障害の子供が、
夜驚症を起こす可能性は高いです。
子供は、
刺激に対して、過剰に反応しやすいです。
ですので、
少しでも子供の様子がおかしい場合、
対話とスキンシップを取って、
その原因を探しましょう。
そして、
入眠の儀式も必要かもしれません。
あなたが、話を聞いてあげることで、
子供は安心します。
そして、
子供をストレスからあげて守ってください。