家電を買ったときに困るのが
大きな発泡スチロールの処分ですよね。
お肉などが入っていた食品トレーなら
お店やリサイクル拠点などで回収してくれますが
緩衝材として入っていた発泡スチロールは対象外です。
ゴミ袋に入れようとしても
軽いのに大きさだけやけに大きくて
形もいびつですしゴミ袋がもったいない!と
ケチな私は思ってしまいます。
小さく切ったり割ったりして捨てようとすると
破片がフワフワ出てきて手にくっつくし
取っても素直にゴミ袋に入ってくれないし
厄介ですよね。
思いっきり自然じゃない
人工物に見える発泡スチロールですが
私の住む自治体では
燃えるゴミとして捨てることができます。
でも
発泡スチロールって
燃やしても大丈夫なのでしょうか?
この記事では
発泡スチロールをなるべくお得に小さく捨てる方法と
発泡スチロールの分別の方法など
についてお教えします。
破片が煩わしい!発泡スチロールは何ゴミで捨てる?分別方法とかさばる発泡スチロールを小さくする方法。
発泡スチロールは
指定のゴミ袋に入れて
回収されるところがほとんどです。
分別方法は燃えるゴミか資源ごみ
発泡スチロールも含めてプラスチックゴミとして
回収する自治体もあります。
大きな都市では
大体7割くらいの自治体が
資源ごみやプラスチック製包装容器として
回収、リサイクルされています。
ただし
お魚が入っていた箱のような汚れや臭いのあるもの
自宅で出るものでもカップ麺の容器のような
臭いや汚れが染み付いてしまっているものは
燃えるゴミとして捨てるように
指定されていることが多いです。
燃えるゴミでも資源ごみでも
お金を出して購入した指定の袋に入れるなら
少しでも小さくして捨てたいですよね。
ここでは
丈夫な、でも壊すと破片が飛び散る
困った発泡スチロールを
簡単に小さくする方法についてみていきます。
[発泡スチロールを小さくする方法]
・カッター
どこのおうちにもカッターはありますよね。
発泡スチロールは
カッターでも簡単に切ることが出来ます。
切るときは
ノコギリのようにギコギコ動かすのではなく
短く突き刺すように
ミシン目を入れるように切っていきます。
こうすることで破片が出にくく
キーキーという嫌な音も抑えることが出来ます。
とはいえ
どうしても破片が出てしまいます。
このとき掃除機で吸うのは避けましょう。
余計な摩擦を引き起こし
掃除機からゴミを出すときに大変です。
粘着式のコロコロなどを使って
これ以上広がらないように
確実にキャッチしましょう。
・電熱線カッター
いくら簡単に切ることができると言っても
ぎゅっと密度のある素材なので切るのは大変です。
そんな発泡スチロールを切るのにおすすめなのが
電熱線カッターです。
ニクロム線という細い金属に
電気を通して熱し
その線が当たった部分を溶かしながら
切っていくカッターです。
発泡スチロールは90℃という
比較的低い温度で溶ける素材なので
家庭で使用できるような
安価なニクロム線の電熱線カッターでも
切ることが出来ます。
静かに溶かしながら切断できるので
破片も出にくく
当てるだけで力を入れずに切ることが出来るので
数が多い時もひとりで簡単に処分できますよ。
小さなものなら
100円ショップでも購入することが出来ます。
電源も電池式なので
ひとつお家に置いておいてもいいですね。
また
工作やDIYが趣味なら
発泡スチロールを加工することもあるでしょう。
そんな時も
思いどおりの形に仕上げられ
切り口もボロボロにならない
電熱線カッターが便利ですね。
街によって発泡スチロールの捨て方が違うのはなぜ?小さくしたら確実に指定袋へ。
小さくした発泡スチロールは
確実にゴミ袋に入れて処分しましょう。
破片になってしまうと静電気が発生しやすく
思いも寄らない場所にくっついていたりしますよね。
家の中ならまだしも
服についたまま外に持ち出し、風で飛ばされ
意図せずポイ捨てしてしまうかもしれません。
また
おうちのペットや
赤ちゃんが口にしてしまっては大変です。
海洋ゴミが漂着した海岸などの写真は
一度は目にしたこともあるでしょう。
発泡スチロールはなかなか分解されないのです。
ではそんな発泡スチロールが
汚れているなら、もしくはもともとの分類が
燃えるゴミでいい理由はなんなのでしょうか。
ここでは発泡スチロールの原料や
燃やした時の変化の仕方について見ていきます。
[そもそも発泡スチロールってなに?]
発泡スチロールの原料は石油です。
石油を生成してできる
スチレンモノマーという物質に
発泡剤をまぜてできた粒を
熱で膨らまして作られています。
その膨らませ方はなんと
もとのビーズの50倍!
大きな発泡スチロールでも
元はそのわずか2%の大きさだったのです。
[発泡スチロールを燃やすとどうなる?]
石油でできている発泡ロール
石油は炭素と水素の化合物です。
科学的に見えますが天然の資源なのです。
その天然の物質でできた発泡スチロールは
完全に燃やすことで炭素と水素に分かれます。
炭素も水素も天然の原子ですから
発生しても問題はありません。
どんなものでも
燃やすと二酸化炭素が発生しますから
ゴミ焼却場でも
二酸化炭素の対策はしっかりととられています。
つまり
なんら問題はなく燃えるゴミとして処分できるのです。
ですが同時に
石油でできたものはリサイクルする技術が
確立されているのも事実です。
ですから
できる限りリサイクルすべきという観点で
資源として回収している自治体もあるのですね。
でも
決しておうちで
自分で燃やすということはしないでください。
現在、
一般家庭では焼却炉を使うことはできませんが
昔からの習慣で燃やしてしまっている方も
いるのではないでしょうか。
ですが
発泡スチロールはやめてください。
焼却場と違って一般家庭の弱い火力で燃やすと
酸素不足になって不完全燃焼となります。
この時
黒い煙や一酸化炭素が発生してしまうのです。
ご近所にも
作業するあなたにも
命に関わる健康被害が出る可能性があります。
きちんと
自治体の決められた処分方法で
捨てるようにしてくださいね。
[なぜ燃やす自治体と
燃やさない自治体があるのか]
発泡スチロールは膨らませて作る分
圧縮に圧縮を重ねて再資源化する必要があります。
ペットボトルなどは発泡させていないので
簡単にいえば砕くだけで溶かすことができますが
発泡スチロールは
この圧縮に特殊な機械が必要になるのです。
この圧縮にお金をかけること。
必要なことかもしれませんが
限られた財源の中でここにお金を投入できる
自治体は限られています。
また
燃やしても有害物質が出ないのであれば
燃やす施設をより強化するという選択を
したのかもしれません。
結果的に他のゴミも含めて
環境に良い処分施設にすることに
注力したのかもしれませんね。
全てを完全にリサイクルするのが理想ではありますが
こうした理由で
燃やすという選択をしている自治体もあるのですね。
実際に処分するときには
キチンと自治体の分別に従いましょう。
できる限りの環境保護を。
発泡スチロールって
意外と環境にいい素材なんだなという事が
お解りいただけたのではないでしょうか?
でも、人間が加工している以上
自然界の物とは格段に
分解されるスピードが違います。
発泡スチロールにばかり
処分のリソースを割けないという
自治体の実情もありますが
できる限り環境に負荷をかけないように
でもゴミ袋代はちゃんと節約できるとように
発泡スチロールは
細かく切ってから捨ててくださいね。