育休や産休で職場を離れたママさん。
仕事をせずともお給料がもらえるなんて最高!
そんな思いで過ごしていた最中・・
「やっぱり外に出て仕事がしたい!」
そう感じてらっしゃる方も少なくないですよね。
そこで出てくるのが、子どもの預け先問題。
保育園ってどんなとこ?
何歳から入れるの?
費用は高くない?
そんな疑問をまるっと解決しちゃいます!
保育園と幼稚園は、どう違うの?
子どもを預かってくれる場所と聞くと、
「保育園」と「幼稚園」の2つが
思い浮かぶのではないでしょうか?
あなたも幼い頃、
いずれかに通っていたかと思いますが、
その違いを説明できる人は、
そんなに多くはないでしょう。
● 保育園
1. 目的:親の就業に伴い、委託を受けて保育する
2. 対象年齢:0歳~小学校入園まで
3. 預かり時間:7:30~18:00頃まで(標準保育時間は8時間)
4. 保育料:保護者の所得に応じて自治体が設定
5. 給食:あり
6. 保護者の就労:必須
7. 入園申込:区役所や役場へ
8. 所轄:厚生労働省
● 幼稚園
1. 目的:就学前の教育として、適当な環境で保育する
2. 対象年齢:3歳~小学校入園まで
3. 預かり時間:9:00~14:00まで(標準保育時間は4時間)
4. 保育料:(私立)園側が設定 / (公立)自治体が設定
5. 給食:任意(お弁当の場合もあり)
6. 保護者の就労:問わない
7. 入園申込:直接行きたい園へ
8. 所轄:文部科学省
ざっと基本情報を並べましたが、
かなり違いがあることがわかります。
保護者の就労状況で、
まず入園対象が決まりますので、
これに伴い、園に通わせる目的はもちろん、
預かり時間の長さや、
給食の有無なども変わってくることは、
ご理解いただけるかと思います。
何歳から入園するのが良い?
2019年5月に
東京新聞が行った「認可保育所の申込状況」調査では、
1歳児の申し込みが最も多く、
続いて多いのが0歳児です。
(20の政令市+東京23区が対象)
1年の育休期間は、自分で面倒を見たい、
という方が多いため、
この期間が終わるタイミングで復職するため、
このような結果となっています。
じゃあ、私もみんなと同じ、
1歳から預けることにしよう!と安易に考える前に、
入園の内定率を見てみましょう。
同調査における年齢別の内定率は、下記の通りです。
- 0歳児:84%
- 1歳児:72%
- 2歳児:70%
1歳児以降が7割に留まってしまう理由としては、
0歳、または1歳で入園した子どもが
持ち上がりになりますので、
入園可能な人数が限られることにあります。
年齢が上がるにつれて、
入園できない可能性が高くなるため、
「本当は1年手元で見たいけど、
0歳から入れよう」と、
復職を見据えて、
やむ負えない判断をするご家庭もあります。
保育料は、どうやって決まるの?
保育料の決定に必要なポイントを、
5つご紹介します。
① 住んでいる地域
保育料の上限については、
国の定めた規定があります。
この金額のうち、
保護者が負担する額は下記の通りです。
保護者負担額=国指定の上限―自治体負担額
自治体がどれだけ補助するかは、
各々の財政状況や政策によって変わってきますので、
お住まいの地域によって、どうしても差が出てきます。
ご参考まで、
満3歳未満の保育料(標準保育時間)を比較すると、
こんな感じになります。
- 国の上限:104,000円
- 東京都(中央区):64,000円
- 大阪府 : 70,600円
② 世帯所得
同じ世帯の所得を合計した金額から算出される「住民税」。
この住民税の一部である「所得割課税額」から、
保育料は算出されます。
(所得とは・・・)
- 自営業 :所得=収入―経費
- 会社勤め: 所得=額面―控除金額
シングルファザー・マザーであれば、お一人が対象ですが、
ご夫婦共働きであれば、お二人の所得を元に、
住民税が決まりますので、
各自治体は、この金額を基準に保育料を決定します。
世帯所得に応じて自治体からの補助が変動しますので、
世帯所得が低い家庭には、自治体の補助がより大きくなり、
保育料の負担額が低くなります。
③ 子どもの人数
2人目以降が保育園に入園する際は、
保育料負担軽減措置が適応されます。
これも自治体によって金額に差がありますが、
国の基準では2人目が半額、
3人目以降は無料となります。
④ 子どもの年齢
3歳未満の方が、
3歳以上より保育料が高く設定されています。
これは、小さな子どもの方が、
より多くの保育士が必要になるからです。
⑤ 保育時間
保育園の1日の最大利用時間は、
保護者の就労時間の長さによって2つに分けられます。
1. 保育標準時間:11時間 / 日
2. 保育短時間:8時間 / 日
保護者が共にフルタイム勤務の場合は1.、
いずれかがパートタイム勤務の場合は、
2.が適応されます。
保育料は、いくら掛かるの?
厚生労働省が発表したデータによると、
子ども1人当たりの保育料は「0~70,000円」、
平均値は「20,491円」です。
それでは月額いくら掛かるのか、いくつかのモデルケースを見てみましょう。
● 「年収400万円 / 3歳児未満 / 保育標準時間」の場合・・・
・ 東京都新宿区:15,400円-
・ 大阪市:28,300円
● 「年収600万円 / 3歳児未満 / 保育標準時間」の場合・・・
・ 東京都中央区:23,500円
・ 大阪市:50,700円
● 「年収800万円 / 3歳児未満 / 保育標準時間」の場合・・・
・ 東京都中央区:37,100円
・ 大阪市:61,700円
※ 上記の金額は、あくまで参考値です。
※ 保険控除額や住宅ローンの有無によっても、
金額が変動します。
※ 自治体によって計算方法が異なります。
※ 認可外保育園については、各施設設定の保育料となります。
まとめ
いかがでしたか?
保育園の基本情報をとっても、改めて見ると、
初めて知ることも多かったのではないでしょうか?
保育料については、自治体の補助額に差があり、
世帯構成やローンの有無などが影響するため、
一概に計算式で求めることができないのが現状です。
2019年10月から、一部保育料の無償化がスタートしました。
しかし、対象とならない0~2歳児については、
従来通り保育料が必要となります。
お子様の健やかな成長と合わせて、
保護者の方々のワークライフバランスを整えること、
それは、とても簡単なことではありませんが、
この記事でなんとなくイメージが掴んでいただき、
何かの参考になりましたら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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