ハムスターを飼い始める時に
まず気になるのが
「ハムスターって何を
どのくらい食べるの?」
ということですよね。
人間とはあまりにも差があるその大きさに
戸惑うことと思います。
ハムスターの餌の量は
1日に体重の10%と言われています。
比較的大きめな種類の
ゴールデンハムスターは
大人なら100gくらい
100gの10%ですから
たったの10gなんです!
人間なら1口にも満たない量です。
でも
赤ちゃんハムスターの10%と
大人のハムスターの10%は違います。
そもそもハムスターの”赤ちゃん”って
いつからいつまでのことを
そう呼ぶのでしょうか?
そして
考えたくはありませんが
”年老いる”時のことも
知っておかなくてはいけません。
この記事では
ハムスターの餌の量や状態について
ハムスターの一生に沿って
見ていきたいと思います。
ハムスターの餌の量って自分で計算しなきゃいけないの?!まずは成長過程を把握。
ハムスターの平均寿命は
2〜3年です。
ギネス記録でも4才半ですから
とても短く感じますよね。
でも
そんな短い一生のなかでもきちんと
幼児期
成年期
老年期
の区別があります。
体の状態が変わればもちろん
食べられる食材ややわらかさなどの形状
餌の量も変わってきます。
まずは赤ちゃん期から順に
その期間の長さや餌の量や状態について
見ていきましょう。
[幼児期]
・哺乳期(誕生~生後3週間)
通常ペットショップにいるハムスターは
生後1ヶ月を過ぎているので
こんな小さなハムスターを
お世話することはありません。
仮にハムスターが赤ちゃんを産み
お母さんハムスターが
育児放棄をしてしまった場合は
“小動物用のミルク”というものが
ペットショップや動物病院で購入できるので
こちらをスポイトなどで
飲ませることになります。
・離乳期(生後3週間~3ヶ月)
ペットショップにいるハムスターの中でも
まだまだ小さな子をお迎えしたなら
ここからお世話がスタートします。
ハムスターの生後3週目は
人間なら既に4才くらいに換算されます。
この時期のハムスターは
食材は大人と同じ
小さく砕き
体重の10%を超えてもOK
です。
ハムスターの食事は
ハムスター用のペレットが基本です。
野菜やひまわりの種なども好きですが
ペレットなら
バランスよく栄養を取る事ができます。
特に
まだ小さなハムスターには
少しの変化も体調に
影響があるかもしれません。
まずは
基本のペレットにしっかり慣れてもらって
野菜や種は様子を見ながら少しづつ
試すようにしましょう。
まだお口も小さく歯も未発達なので
小さく砕いたペレットを与えます。
体は成長期なので
体重が増えれば
その体重に対して
10%を計算し直してください。
まだ食べたそうなら
15%くらいまでなら増やしても
この時期は大丈夫です。
お皿や巣箱をこまめに確認して
実際に食べた量を確認しながら
微調節してあげましょう。
また
ミルクを卒業すると
水分も必要になります。
水も体重の10%が目安です。
出来れば1日2回お水を取り替えて
お水を飲む量も確認しましょう。
ハムスターの餌の量を増やすのは3ヶ月まで!すぐなくなる時もきちんと守りましょう。
[成年期]
・通常時(生後3ヶ月~1年半)
ハムスターの生後3ヶ月は
人間なら18才くらいになります。
ここからは
体重が増えても餌は増やさない
という与え方に変わります。
体はこれ以上大きくならないので
体重が増える=太る
という事になるのです。
夜行性のハムスターには夕方餌を与えますが
朝お皿が空になっていても
追加する量はほんの少しで十分です。
もし
ハムスターが肥満になってしまっても
運動で解消することが出来ません。
体重の増減を理解して
意図的に運動するなんて
ハムスターには出来ないですもんね。
餌の量を厳密に管理することでしか
健康を保てないのです。
食材も
ハムスター用のペレットが
基本であることに変わりはありません。
ひまわりの種などのおやつは
体重の10%のうち1割を目安に
週に1~2回程度に抑えましょう。
・出産後(母乳を与えている間)
ハムスターが赤ちゃんを出産し
母乳をあげている間は
普段よりも多め、高カロリーな食事が
必要になります。
出産や子育てには体力が必要です。
母乳を出すため
お母さんハムスターの体は
栄養不足にもなります。
悲しいことですが
生きる本能で生まれた赤ちゃんを
食べてしまうこともあるのです。
また
栄養不足やストレスで
育児放棄をしてしまうこともあります。
そんな事が起きないようにするためにも
お母さんハムスターの餌は
しっかり満足できる量と種類を
用意しましょう。
人間の出産でも産後の入院中は
「食べきれないよ!」
という食事が朝昼晩の3食
さらに
3時のおやつやお夜食まで
出されるんです。
それだけ
子育てや体の回復には栄養が
必要なんです。
ハムスターの子育てに人間が手を出すことは
基本的には出来ません。
せめて食事だけは
満足できるものを食べてもらって
サポートしたいですね。
[老年期]
・生後1年半~
ハムスターの1才半は
人間なら50才くらいです。
老いには個体差があるので
年齢だけで判断は出来ませんが
この頃から
あまり食べなくなってきたな
眠ってる時間が増えてきたな
という事が出てくる事が多いのです。
体力が落ちれば
今まで食べていた量や硬さでは
疲れてしまうのかも知れません。
眠っている時間が長ければ
お腹もあまり空きませんもんね。
ペレットであれば
お水に浸してふやかす
野菜であれば
生ではなく茹でたものに変える
などの工夫で
きちんとした食事を取らせて
あげるようにしましょう。
それでも最低限の量を食べれない場合は
ペレットを好きな野菜を混ぜて
お団子にしてみる
高カロリーの流動食を与える
という工夫も必要になるかもしれません。
最期までハムスター自身で栄養が取れ
穏やかに過ごせるように
より細かい観察が必要ですね。
ハムスターの餌の量は分かったけど、自分の口で食事を取るのは生きる糧!
昔見たテレビで
おデブさんのわんちゃんの
ダイエット企画が放送されていました。
太ってしまった原因は
成年期になっても
体重に応じて餌の量を増やし続けていたから
という事でした。
体重の何%というのはよく聞くフレーズですが
正しく必要な餌の量を計算するには
ハムスターの成長過程を
しっかりと把握することが大切です。
餌の食べ具合、運動の様子、毛並みなどを観察し
”食べた””食べない”
の原因を探りながら餌の量を決めましょう。
言葉を話さないハムスターのことを
知るのは大変ですが
ハムスターが健康な一生を過ごせるように
気を配りたいですね。