名前書きや宛名書き、逆に個人情報を
塗りつぶしたりなど
何にでも使える油性ペン。
極細タイプでも潰れず
細かく書き込むこともできて
とっても便利です。
ただし
唯一にして最大の欠点が裏写り。
メリットでありデメリットなのが
「消えない」ことです。
裏写りやはみ出しならまだしも
机に直にいたずら書きされてしまった時は
絶望感に打ちひしがれました。
子供には絶対に触らせたくないアイテムです。
学生時代机についてしまったものは
年度末に気合と根性で
掃除させらせたものです。
雑巾や消しゴムなど
学校にあるものだけでも
ちょっとは消えていくのです。
初めてやった時は
油性ペンが消えることなんてあるんだと
逆に感心した記憶があります。
また
プラスチック製のものには除光液で
対応したこともあります。
ですが
木でできた机には
染み込んで消えなさそうな感じがします。
木製の机やテーブルといっても
艶のあるものから木の質感が
しっかりあるものまで
さまざまなタイプがあります。
掃除方法はどのように
見極めればいいのでしょうか?
この記事では
油性ペンの汚れを
”少し薄く”から”完全に”まで消す方法や
お気に入りのテーブルの
素材別お手入れ方法について
みていきたいと思います。
油性ペン汚れの”机への優しさ別”落とし方。時間がたった汚れはやっぱり落ちにくい。
油性ペンといえば洗っても落ちない、
濡れても滲まないという特徴がありますが
インクという物体が書いた面に
付着しているという状態なので
その物体さえ取り除くことができれば
消すことは可能です。
でも大抵の場合
油性ペンの強力な癒着を取り除くには
その周りにある机の素材の木にも
多少犠牲になってもらわなければなりません。
少しでも木がなくなるということは
机が平らではなくなってしまうということです。
精密な作業であればあるほど
これは深刻な問題ですよね。
なんとなく
強力に消そうとすればするほど
削れていくような気もしますが
実際にはどのくらい傷むものなのでしょうか。
ここでは
”机への優しさ別”油性ペン汚れの落とし方を
見ていきます。
どのくらいチャレンジできる机なのか
どのくらいちゃんと消さなければいけないものなのか
天秤にかけてチョイスしてみてくださいね。
「優しい消し方」
・雑巾
なんといっても
水と布だけですから安全性はピカイチです。
油性ペンとはいえ
こすれることによって多少は剥がれていきます。
ついたばかりの汚れは
手で触っても落ちそうには感じませんが
完全には乾燥していないことも多いです。
あ!っと思ってすぐにできる方法として
これほど気軽なものはないのではないでしょうか。
・オレンジの皮
柑橘類の皮の汁が汚れを落とすのは
なんとなく聞いたことが
あるのではないでしょうか。
その中でもオレンジは
汚れを落とす成分である
リモネンが多く含まれています。
自然のものなので
万が一机に汚れ落としの成分が
残ってしまっても安心ですが
毎回オレンジを入手して使うのは大変です。
市販の洗剤の中にも
リモネンが入ったものが出ているので
普段使っている洗剤の中に
リモネンを使ったものがあれば
油性ペンの汚れ落としに
試してみてもいいかもしれませんね。
・消しゴム
鉛筆で描いたものを消すものですが
実は”気合と根性で”消していくことは可能です。
もともと
細かい粒子を掻き取ってまとめていくのが
消しゴムの仕事です。
鉛筆に比べて圧倒的に取れにくいものの
書き出していくことは可能です。
大きな落書きには使えませんが
濃い色の天板で少し消えれば
目立たなくなるときや小さな汚れには
お家にひとつはあるであろう
消しゴムで対応できると便利ですね。
「跡が気になる消し方」
・おしりふき
小さなお子さんがいる家庭では
必須アイテムおしりふき。
おむつ替えだけではなく
外出中のお手拭き、
お家のちょっとした汚れにも使ってしまいます。
ただのウェットティッシュとは違って
汚れを拭き取るためにあるものなので
普段の掃除でも大活躍のアイテムです。
私は使った直後の電子レンジや
IHヒーターの温かさを利用するなどして
ほとんどの掃除をおしりふきで
済ませてしまっています。
汚れが落ちやすいという成分は
油性ペンの汚れにも効果を発揮します。
でも
同時に机自体の塗装にも影響してしまうので
色落ちして欲しくないところ
塗装の分の僅かなへこみもダメなところには
難しいかもしれませんね。
・メラミンスポンジ
大掃除の
必須アイテムといってもいいメラミンスポンジ。
100円ショップでも
簡単に入手できて気軽に使えます。
濡らして絞るだけで使えるので簡単ですよね。
ただ
研磨する力は見た目の何倍にもなります。
塗装は確実に剥がれ
紙やすりで削ったような傷が残ります。
水拭きを頻繁にするところで
地の木がむき出しになると
そこに水分が染み込んで
膨らんだり腐ったりする原因にもなります。
ダイニングテーブルなど食品を扱うところでは
避けた方がいいアイテムです。
「机が傷む消し方」
・アルコール
どんなに傷んでもいいから
とにかく消したいという時には
高濃度のアルコールスプレーや
エタノールが有効です。
除菌スプレーや落書き消しのスプレーなどは
確実に油性ペンの成分を溶かしてくれます。
ですが
机には確実にダメージが残ります。
油性ペンの成分と同時に塗料も溶けますし
白く跡が残り消す前より目立つように
なってしまうこともあります。
がっつり文字を書き込まれてしまったなど
どんなにあとが汚くなってもいいから
とにかく内容を消したい場合は
覚悟してチャレンジしてみてくださいね。
油性ペンの汚れは
時間がたてば経つほど強力なものでしか
消せなくなるものですが
机へのダメージと天秤にかけて
できる限りチャレンジしてみてくださいね。
無垢のテーブルに油性ペンが!!できることは何?
我が家のテーブルは
悪戯しなくなるくらい成長したら買い替えよう
という気軽な気持ちで使っているテーブルですが
一枚板のテーブルから
オイルを塗って長く育てていこうとしている
テーブルもあるかと思います。
大切なテーブルに
油性ペンの汚れがついてしまった時は
どのようにすればテーブルを傷つけずに
落とすことができるのでしょうか。
テーブルは塗装の仕方によって
お手入れの方法が異なります。
ここではコーティング別に
油性ペンの汚れにできる対応を
見ていきたいと思います。
・ウレタン塗装
ほとんどの市販のテーブルや机には
この加工がなされています。
ウレタンというと柔らかそうなイメージですが
塗装でいうウレタンとは
硬いプラスチック成分を含んだ塗料のことです。
表面にしっかりとしたプラスチックの膜を作ることで
汚れや傷を防ぎ、木本体の劣化を防ぎます。
いいことずくめのようですが
DIYではできない加工なので、
個人で直すことは困難です。
直そうとすると
修理工場に送ってという大掛かりな修理になります。
それほど高くない量産品のテーブルや机では
新しく買った方が安くなることも多いのです。
雑巾や消しゴムなど
テーブルに優しい方法で消していくのが無難ですね。
特に突板というタイプの天板は
ちょっとの削れが致命傷になります。
一見綺麗な木目でもベニヤ板や
MDFと言われる一度粉砕した木材を
樹脂で固めた素材に
薄くシート状に削った木を貼り付けたものです。
少しでもこのシートが削れると
芯材が出てきてしまうので一気に劣化が進みます。
我が家のテーブルはこのMDF材のタイプなのですが
出てきた芯材に台ふきんの水分が染み込んで膨らみ
ぼこぼこになってしまいました。
比較的お安いテーブルに多い素材なのですが
安いからこそ
個性的実験的でお気に入りのデザインのテーブル
ということもあるかと思います。
ビニールクロスを敷いてから使うなど
きちんと保護して長く使えるように
できるといいですね。
・オイル
DIYやインテリアにこだわりのある人
本物志向の人に人気なのが
オイル塗装です。
一枚板からいくつかの木材を
組み合わせたものまでさまざまですが
無垢の木にオイルを塗り込んで
自然の風合いや経年変化を楽しむことができます。
オイルの一番の敵は水分です。
水拭きができないのが難点です。
また
オイルは繰り返し染み込ませるものなので
表面のコーティングはできません。
なんでも染み込んでしまう状態なのです。
ですが逆に
一気に削ってしまうなど
大胆なケアをすることもできます。
汚れごと全体を均一に削ることで
新品のような風合いに戻すこともできるのが
オイル塗装のメリットです。
小さな汚れなら
ヤスリで削って消してしまうこともできます。
水拭きするダイニングテーブルなら
週に1回オイルを塗る必要があるなど
メンテナンスに手間がかかるものですが
一度覚悟して迎え入れると
全て自分の手で対処することができて
楽しいかもしれませんね。
お気に入りの机やテーブルは材質まで頭の片隅に。
カウンターテーブルやスタディスペースなど
今どきの住宅には作り付けの家具も多く
簡単には取り替えられないところに
汚れがついてしまうと
ショックも大きいですよね。
DIYも多様化していて専門性も高くなり
初心者には選択肢が多すぎて
手を出すのも怖くなってしまうものです。
ですが
少しだけ机やテーブルの材質をしっかり見てみると
意外と簡単な方法で
できてしまうかもしれません。
デジタルが進んでも
油性ペンで名前を書く機会は
これからもたくさんあるかと思います。
気をつけて
汚れないようにすることが一番ですが
一度やり方を確認しておくと
落ち着いて対処できますね。